永遠の名作!「星の王子さま」は大人になってからでも遅くない!
こんにちは😸
肌寒くなって来ましたね🍁寒いのは辛いけど、空が澄んで星が見やすくなる季節でもあります⭐︎そんな時、私は「星の王子さま」を思い出します🐈✨
皆さんは子供の頃、星の王子さまを読んだことはありますか?私はなかったです(*´Д`*)💦
ざっくりと、地球外の星の王子がうっかり地球に落ちて、地球人と交流してから最後は自分の星に帰れるんでしょ?と又聞き情報で満足していました。
読むことになったきっかけは、大学の選択必修科目の中に「星の王子さまを読み解く」というなんともマニアックな授業があったのです。
私は上記の雑な情報しか知らなかったので、子供向けの本で授業が成り立つのかな?という興味から友人達とこの授業を受ける事にしました😼
授業自体はとても真面目で、基本的には指定された出版社の星の王子さまの本を教科書として、読み進めながら理解を深めるというものでした📖
授業は本を読むだけでなく、星の王子さまミュージアムのロケをしたテレビの録画を流したり、作者の半生のドキュメンタリー番組や舞台となった砂漠についての番組を流す事もあったので退屈しませんでした📺
私は正直なところ、長編ではない一つの物語のみで半年の授業をやりきる先生が凄いなと感心しました😲
星の王子さまは比較的本の厚みはない方で、読書スピードが速い人なら1日~2日で読めてしまうページ数だからです。
前置きが長くなりましたがこの時、上記の雑な情報が間違っていたことを知ると同時に、この本が好きになりました(^^)そして最近もう一度読み直して、学生時代とはまた違いさらに面白く感じるようになったのです!
名台詞 大切なものは目には見えないんだよ
小説を読んだことがない私でも知っていた名台詞です。
むしろ、この台詞だけが、前後のやり取りも知らぬままに世の中に広がっている気がします。
とても素敵で、ハッとさせられる言葉であるのは間違いありませんが、小説を読むと更に重みが出る言葉です。
私が持っている星の王子さまは
新訳 星の王子さま
発行所 株式会社宝島社
訳者 倉橋由美子
の文庫本になります📙
ページ数 165
表紙裏に
・「永遠に名作」が、いま新しく生まれ変わった!
・大人が生き直すために書かれた
・大胆にして清新
*清新の意味=新鮮で気持ちのいい様子(三省堂 新明解国語辞典より)
と表記があるので、大人向けに出版された本のようですね!
持ち運びやすいサイズ感、所々挿絵がカラーで入っていて、挿絵を見るだけでも楽しめます(^^)
この本を元に感想を言わせてもらいます。
ザックリな概要
砂漠で遭難した主人公は、助けが来ず、水も食料も心細い生死に関わる状況の中で、そんなことまったく気にしていない少年に出会います。2人が過ごした数日間にうちに生まれた友情の物語です。また、少年が様々な星を見て出会った人々を通して、つまらない大人になっていないか、読者側が自問することになります。
ここからネタバレも含む
本の冒頭にて、主人公が砂漠に不時着し、ピンチである事と、子供の頃に周囲の大人達の数字でものを捉える考え方にショックを受け諦め、折り合いをつけながら生きてきたことが分かります。
悲しいことにこうやってみんな社会に適応して仕事をするようになって生きていくのですよね(´;ω;`)ウゥゥ
王子さまは、自分の質問に答えてくれるまではあきらめず問い続けるのに、主人公の質問には一切答えてくれません。でも自分のほうから自由に様々なワードを口にするので、主人公はそれらをつなぎ合わせて王子さまの理解を深めていきます。
小さい子(幼稚園児とか小学低学年の子)とお話しする時ってこんな感じだなと思いだしました。そして相手を知るために、時間をかけることを忘れていると反省しました。
まだお互いの心が許しあっていないのに、あれこれ質問して急いで相手を知るのではなく、相手が話してくれるまで待つことも必要なのではないかと思わされました。
作中では、王子さまが訪れた様々な星で個性豊かな人達に出会います。でも大人になった今読むと、こおいう人いるなぁとクスっとできます|ω・)むしろ社会人になってから読んだほうが共感が深いんじゃないかとすら思います。
心に残るシーン
私はお酒がほぼ飲めないので、お酒を飲んで騒いでる人が苦手です。
どうしてそんなに理性が飛ぶほど飲むの?と疑問でした。なので大酒飲みが住んでいる星での会話が印象に残りました。
短いシーンでしたが、お酒を飲むのは「忘れるため」ということに、なるほどなと思いました。
よく「飲まなきゃやってられない!」と言って飲む人っていますよね。いろんな事情がありますが、仕事で大変な目にあったとか、失恋したとか。
ちなみに今は亡き祖父ですが、母たち娘がお嫁に行ってからお酒をたくさん飲むようになったそうです。さみしかったんだろうな。
祖母が亡くなった時も「飲まなきゃやってけない!!」と言ってみんなが止める中、無理やりお酒を飲んでいたのが印象的です。さみしかったんだろうな。
なるほど、お酒を飲んでいる間は忘れられるから飲むのかと。なんだか腑に落ちました。もう本人に確認はできませんがね。
好きなキャラクター
王様
一見、威張ってみえた王様でしたが、能力的に無理な命令はしないし、王子さまの「夕日がみたい」という要望に「今すぐは無理」と答えるのではなく夕日が見られる時間になるまで待つように提案します。なんだか憎めない人だなと。
世間の経営者にも見習ってほしいものです。
狐🦊
王子さまの大切な友達です。
「肝心なことは目には見えない」
を王子さまに行動をもって教えてくれました。狐は友達になるまでの過程、そしてお互いの特別になるすばらしさを教えてくれます。
はたから見たら、全部同じに見えても、その人にとって特別な一つになりえる
これは他者がぱっと見しただけではわからないことです。
この狐のモデルはフェネックと言われています。(砂漠に生息する狐属が
フェネックであること、作者のイラストの狐の耳が大きくフェネックの特徴と一致するので)
*写真出典:写真フリー写真素材 フォトック
こんな愛くるしいうえに重要キャラクターだなんてほれてしまう!笑
詳しく知りたい方はWikipediaをどうぞ!
どの世代の人にも読んでもらいたい
私の個人的な感想ですが、学生時代と、約10年たった最近で読んでみると、現在のほうが楽しめました!
登場人物の様々な星の人々も、学生の頃は「ふーん、個性の強い人たちだな」くらいにしか思いませんでしたが、社会人になった今読むと、「こんな人いるいる!」ととても共感したりします( *´艸`)
また王子さまや狐のやり取りをみて、時間をかけて信頼関係を作る尊さや、大切な人々と会う時は会う前でもウキウキすることなどを、時間に追われてじっくりかみしめていられなくなっていたなと思い出しました🍀
各年代によって感想が変わってきそうなので、本棚に大事にしまっておいて10年後おきに読んでみたい👀そんな作品でした!
訳者によって表現に差が少し出るかもしれませんが、機会があったら是非読んでみてくださいね(^^)/